脊髄小脳変性症として
1. 脊髄小脳変性症とは
歩行時のふらつきや、手の震え、ろれつが回らない等を症状とする神経の病気です。動かすことは出来るのに、上手に動かすことが出来ないという症状です。主に小脳という、後頭部の下側にある脳の一部が病気になったときに現れる症状です。この症状を総称して、運動失調症状と呼びます。この様な症状をきたす病気の中で、その原因が、腫瘍(癌)、血管障害(脳梗塞、脳出血)、炎症(小脳炎、多発性硬化症)、栄養障害ではない病気について、昔は、原因が不明な病気の一群として、変性症と総称しました。病気によっては病気の場所が脊髄にも広がることがあるので、脊髄小脳変性症といいます。
脊髄小脳変性症は一つの病気ではなく、いろいろな原因でおこる、この運動失調症状をきたす変性による病気の総称です。よって、その病気の原因も多岐に及びます。現在では、脊髄小脳変性症の病気の原因の多くが、わかってきています。しかし、一部まだ原因の解明されていない病気も残されています。これらの病気の解明には多くの患者さんのご協力を必要とします。
2. この病気の原因はわかっているのですか
遺伝性の病気の多くは原因となる遺伝子と、その異常が決められています。現在は、その原因遺伝子の働きや、病気になるメカニズムに応じて病気の治療方法が研究されています。脊髄小脳変性症の多くには、遺伝子は異なっていても、それらに共通する異常や病気のメカニズムが認められています。それらの共通の異常を目標とした治療方法の検討も行われています。全く原因がわからなかった時代とは大きく異なってきています。
3. この病気ではどのような症状がおきますか
主な症状は、起立や歩行がフラツク、手がうまく使えない、喋る時に口や舌がもつれるなどの症状です。脊髄小脳変性症では、これらの症状がたいへんゆっくりと進みます。このような、運動が上手に出来ないという症状を総称して運動失調症と言います。脊髄小脳変性症として総称されている病気では、それぞれの種類で、運動失調以外にもさまざまな症状を伴います。
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 - ADH分泌異常症について
 - PRL分泌異常症について
 - アミロイドーシスについて
 - ウェゲナー肉芽腫症について
 - オリーブ橋小脳萎縮症について
 - クッシング病について
 - 再生不良性貧血について
 - クロイツフェルト・ヤコブ病について
 - クローン病
 - ゲルストマン・ストロイスラー・シャインカー病について
 - ゴナドトロピン分泌異常症について
 - 神経線維腫症Ⅰ型(レックリングハウゼン病)について
 - サルコイドーシスについて
 - 多系統萎縮症 シャイ・ドレーガー症候群について
 - スモンについて
 - パーキンソン病として
 - 先端巨大症について
 - パーキンソン病関連疾患として
 - 全身性エリテマトーデスについて
 - ハンチントン病について
 - 多系統萎縮症 オリーブ橋小脳萎縮症について
 - ビュルガー病(バージャー病)について
 - 多発性硬化症について
 - ファブリー病について
 - 大動脈炎症候群について
 - ベーチェット病について
 - 大脳皮質基底核変性症として
 - ミトコンドリア病について
 - モヤモヤ病(ウィリス動脈輪閉塞症)について
 - ライソゾーム病について
 - 天疱瘡として
 - 亜急性硬化性全脳炎について
 - 黄色靭帯骨化症について
 - 下垂体機能低下症について
 - 家族性高コレステロール血症(ホモ接合体)について
 - 球脊髄性筋萎縮症について
 - 強皮症/皮膚筋炎及び多発性筋炎について
 - 筋萎縮性側索硬化症
 - 結節性動脈周囲炎・結節性多発動脈炎について
 - 顕微鏡的多発血管炎について
 - 副腎白質ジストロフィーについて
 - 原発性胆汁性肝硬変について
 - 後縦靱帯骨化症として
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 - 混合性結合組織病について
 - 重症急性膵炎として
 - 重症筋無力症(公費対象)について
 - 重症多形滲出性紅斑(急性期)について
 - 進行性核上性麻痺として
 - 脊髄小脳変性症として
 - 脊髄性筋萎縮症について
 - 多系統萎縮症について
 - 致死性家族性不眠症について
 - 潰瘍性大腸炎について
 - 特発性拡張型(うっ血型)心筋症
 - 特発性血小板減少性紫斑病について
 - 特発性大腿骨頭壊死症について
 - 難治性肝炎のうち劇症肝炎
 - 膿疱性乾癬について
 - 肺動脈性肺高血圧症について
 - 肥大型心筋症について
 - 表皮水疱症(接合部型及び栄養障害型)について
 - 慢性炎症性脱髄性多発神経炎について
 - 慢性血栓塞栓性肺高血圧症について
 - 網膜色素変性症について
 














						